第10回食育推進全国大会すみだ実行委員会 委員長の挨拶
1. すみだが目指す食育
すみだでは、区民の皆さん・地域 団体・事業者などの様々な方が"食"を通じてつながり、協働で食育に取り組んでいます。
すみだが目指す食育として、平成19年度に策定した食育推進計画から続けて「みんなが健康でたのしい食環境を通じて豊かな人生をおくる」と設定し、食育を推進しています。
2. 基本理念(スローガン)
~食を通じて育む 区民一人ひとりの豊かな人生~
誰もが欠かすことのできない『食』を通じて、いろいろな価値観や考え方を持つ人たちが互いに育ち合い、手間かけて“人と人”、“地域と地域”をつないでいく。そんな「すみだらしい食育文化を育むまちづくり」にチャレンジしています。
3. 基本目標
すみだがめざす食育の将来像を実現するために5つの基本目標を設定しています。
「ひと」「家庭」「まち」「安心」「協働」の5つの視点は、食育における時代の潮流や、これまでの区における食育の取り組み、平成23年3月に発表された国の「第2次食育推進基本計画」の方向性、
食育フェスティバル等での区民アンケートの結果などを基に、抽出されたキーワードを整理して設定しています。
5つの基本計画を基に、「すみだの想いをカタチにする15の取組」を作成し、「すみだ農園」、 すみだ青空市ヤッチャバや、防災訓練も兼ねた「地域の公園を使った芋煮会」等、区民の想いをカタチにする食育の取組を進めています。
4. 「すみだの食育」のあゆみ
すみだの食育は、平成19年度に制定された墨田区食育推進計画の策定にさかのぼります。行政主導から始まり民主導へのあゆみを経て、現在では、区民などと区の協働による体制が確立し、民が主体となった取組みが行われています。
5.すみだ食育goodネット
区民などが新たに取り組み始めた食育を総合的に推進し、多分野にわたる地域資源を有機的につなげるため、協働による「民」の食育活動の核となる団体として、平成22年4月に「すみだ食育goodネット」が誕生しました。
“すみだ食育フェスティバル2009”を通してつながった区民、地域団体、NPO、事業者、企業、大学等の関係者が設立メンバーとなり、
「すみだらしい食育文化を育むまちづくり」をめざして、食育活動をはじめました。
6. 協働における食育推進のしくみづくり
区の条例に基づく、「すみだ食育推進会議」や「すみだ食育goodネット」などの区と区民などが協働で推進するしくみをつくり、 食育を推進するネットワークを構築するとともに、区民、地域団体、NPO、事業者、企業、大学などと区が連携し、協働で事業を展開する体制づくりを強化しています。
また、東日本大震災などの教訓をふまえ、食育推進ネットワークが災害時の食支援ネットワークとしても活用できるしくみづくりにも取り組んでいます。
「すみだgoodネット」の持つノウハウとネットワークを活かした支援や、区の関連部署との協働による新たな支援のしくみづくりなど、 取組の内容に応じて実効性のある食育を推進していきます。